カラオケ上達実践バイブル

ビブラート、でもその前に・・・

よく、メルマガ読者さんから「ビブラート」についてのお便りをいただきます。

 

「ビブラートを入れて歌いたい」「ビブラートをきれいに響かせたい」など、

 

ビブラートをなんとか取り入れたいと思っている方ってけっこう多いようなのです。

 

 

確かに、ぴたっとビブラートがハマれば奥行きのある深い歌に仕上がりますよね。

 

 

でもですね。

 

実はビブラートに関して、一般的に大きな誤解があったりするのです。

 

 

それは、、「どんな歌でもビブラートを入れればカッコいいはずっ」という誤解。

 

そして、そういう誤解をされている方には、

 

歌のあらゆる語尾にすべてビブラートをつけてしまう例もあったりするのです。

 

 

今日のお話はそういう例からひとつ。

 

 

先日、作曲家の三木たかし先生が亡くなりました。

 

石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」やテレサ・テンさんの「愛人」など、

 

数多くの演歌・ムード歌謡のヒット曲を残した、名作曲家です。

 

ナツミも普段からカラオケでよく三木先生の歌を歌っています。

 

そうそう、坂本冬美さんの「夜桜お七」も好きで、よく歌ってますね。

 

 

そんな三木先生ですが、実はあの意外な人気曲も作曲していたのです。

 

 

それは、、子供のアイドル、アンパンマンのテーマソング。

 

「そうだ、嬉しいんだ生きる喜び♪」で始まる、あの元気な曲。

 

この曲も三木たかし先生の作曲だったのです。

 

 

さてさて、こう見えて(?)案外子供好きなナツミ。

 

このアンパンマンの曲、普段からよくカラオケで歌ったりするのです。

 

 

で、実は先日、自分の歌うアンパンマンの曲を録音してみました。

 

さてさて、子供たちに親しまれる明るい元気な歌に仕上がってるかな〜、、

 

な〜んて思いながら聴いてみると。。

 

 

・・・きもちわるっ(笑)。

 

 

これじゃあ子供のヒーローのイメージが台無しだよ〜、なんて思ってしまいました。。

 

 

その理由ですが、、歌の語尾のすべてにビブラートが入っていたのです。

 

「ああアンパンマン優しい君は 行けみんなの夢守るためぇぇぇぇぇぇぇ」

 

 

なんていうか、素直な歌じゃないんです、ナツミのアンパンマン。

 

くどいというかいやらしいというか子供向けの明るさがないというか。

 

 

もちろん単に、ナツミの声質に曲が合っていないだけなのかもしれません。

 

・・・まあ、どちらかと言えば暗いどろどろした曲のほうが好きなので(笑)。

 

 

でも、やっぱり一番に気になったのはビブラート。

 

こういう元気を前面に打ち出す曲にビブラートっていらないんじゃないの・・・?

 

素直にナツミはそう感じてしまいました。。

 

 

そう、実はビブラートはどんな曲にでもつければ良いというわけじゃないんです。

 

 

料理にたとえると、ビブラートは調味料のようなもの。

 

じっくり煮込んだスープに加える「隠し味」みたいなものでしょうか。

 

スープに多少の甘味を忍ばせる分には、味がマイルドに仕上がるでしょうが、

 

どぼどぼどぼ〜っと砂糖を大量に投入したスープなんて飲めないですよね(笑)。

 

 

同じように、ビブラートもあらかじめ決めた場所にそっと忍ばせておくことで

 

歌を、時にぴりっと引き締め、時に柔らかく仕上げる効果があるのです。

 

 

なので、今回のナツミのアンパンマンのように、

 

節操なくあらゆる語尾にビブラートを仕掛けた歌というのは、

 

砂糖をどぼどぼ入れたスープのように甘く締りのない歌になってしまうのです。。

 

う〜ん、反省。。

 

 

このように、ビブラートのような隠し味については、

 

使う場所、使わない場所をしっかり吟味して使うほうが、歌が引き締まります。

 

ですので、ビブラートについて考える際は一度、

 

「この歌に、この場所に、ビブラートってホントに必要?」と考えてみると良いでしょう。

 

案外、ビブラートが必要な「ここぞ」という場所って少ないものです。

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